ははちえ

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子どもが約束を守らないんです!〜その約束、決めたのは誰ですか?〜

約 3 分
子どもが約束を守らないんです!〜その約束、決めたのは誰ですか?〜

こんにちは

マナビツナグヒトのみこりんです。

お子さんに対して、

「もっと褒めたくても、小言ばっかりになってしまう・・・」

そんな自分に落ち込むママの声をよく聞きます。

小言の内容を聞いてみると、

「決めた時間に寝ない(お風呂に入らない・起きない)」

「やるべきことをやらずにゲームやテレビをやっている」

ということが多いですね。

そのキーワードは「約束・きまり事」かなと思います。

そこで質問です。

その約束、決めたのは誰ですか?

先日の自校の会議でのことです。

「廊下は右側を歩く」が守れていない子が多い、

という声がたくさん上がりました。

先生達は、

「どうすれば、右側を歩くようになるか」について、

盛んに意見を交わしていました。

一段落ついたところでこう訊ねました。

「なぜ、右側を歩かなければならないのですか?」

そうしたら、

「ぶつかるから」

「危ないから」 などなど。

そこで、次はこう訊ねました。

「子ども達もそう思っているのですか?」

続けて

「そういうことを子ども達にどう考えさせてますか?」

すると

「・・・・・」

場がシーンとなってしまいました。

「なぜ?」を子ども達に考えさせる

学校において、

「廊下は右側を歩く」ことは生活目標・きまりごとであり、

指導事項でもあります。

だから、一方的に「守る」ことを目的に指導をするのですが、

それでは主体性は育ちません。

指導の方法として、

「考えさせる」というプロセス

も必要だと思います。

喧嘩の場合でも、子ども達に考えさせると、

きちんと自分の非を認め、今後は同じ過ちを繰り返さないと

解決することができるのです。

学級で発生した問題も同じです。

子ども達は、

自分たちが考えて設定した目標について、達成に向け努力することができるのです。

家の約束や決まり事も同様だと思います。

子どもの考えを聞き、親としての思いも伝えた上で、

「どうすればよいか」を考えさせれば、

それを行動目標として掲げることができるでしょう。

あとは、実際の行動の様子を観察して、

適宜フィードバックをしてあげるとよいのです。

始めはちょっと時間をかける必要があります。

でも、このプロセスをきちんと踏むと、

子ども達は主体に考え行動する癖も身につけられると思います。

お子さんに守らせたいきまりや約束事は、

誰かが勝手に決めるのではなく、

お子さんと話し合いながら納得のできる物を決めることが大事です。

その具体的手順は、また次の記事で書きますね。

読んでくださり、ありがとうございました。

寄稿者について

miccorin
小学校教頭、リーディングファシリテーターとして、人が学び成長する支援をしたいと思っています。
今まで何百・何千という生徒を指導し、そのご家庭とも関わってきました。お子さんについて相談する過程で、子育てに悩むお母さんの声もたくさんうかがいました。皆さん、とても一生懸命にお子さんを育てています。でも、ちょっと自信がなかったり、よい方法がわからなかったりしているんだと感じてきました。だから、今までうかがってきた悩みの中から、私ができるアドバイスを通じ、子育てがんばるお母さん達の力になりたいと思っています。

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