ははちえ

「おせっかい」と「お互いさま」で日本を明るく

想像しすぎ。でも誰かは幸せになるだろう。

約 3 分
想像しすぎ。でも誰かは幸せになるだろう。

先日、とある大型ショッピングセンター(以下SC)で、迷子の男の子に出会った。
といっても、まぁまぁ定期的に出会うもので、3〜4人/年くらいの迷子に出会う。今回出会った子は、5才の男の子で名前も言えた。

半泣きの状態でキョロキョロしてる。これはおそらく迷子だろうと思って「お父さんかお母さん、どっか行っちゃった?」と声を掛けると、頷いた。
「どこに一緒にいたん?」と聞くと、目の前の100均ショップを指差した。
手を繋いで店の中を2周ほど回ったけどいないようなので、店員さんに「この子、迷子なんですけど、迷子センターってどこですか?」と聞くと、「1階の反対の端なんです」と言う。
僕「連絡できますか?」
店員「連絡できないんです・・。」
ここで、連絡できないから私が連れて行きます、と言われたら、おそらく僕はこの店にまた来ようと思ったに違いないけど、普通の店で終わった。

お母さんが心配しているだろうから、少しでも早くアナウンスを入れてもらいたかったけど、若い子にはそういう気持ちが想像できないのは当然だろう。
1人だったので、男の子を待たせるわけにも行かず、できるだけ早足で5才の子どもに合う話題を探しながら迷子センターに向かった。

3階のその店からなかなかの距離をSCの端まで歩き、しかも1階まで行かなければいけない。
おそらく5分少々くらいだろうけど、親にとっては恐ろしく長い時間に感じるに違いない。
「目を離した自分が悪かった」と自分を責める親なのか、「また1人で勝手にウロウロして!!」と子どもを叱る親なのか、どちらかは分からないけど、どちらも愛情があるから心配だろう。

3階の端まで歩き、エスカレーターで降りる途中で「青いシャツと茶色いズボンの5才の◯◯かいとくんをお母さんがお探しです。・・・・」
「お母さん、探してるって言ってるよ。」と声を掛けると小さく頷いてた。

不安だっただろうなぁ。その子もお母さんも。
とにかく無事に迷子センターに送り届けた。

ここではっきり言っておかなければいけないのは、僕は特別子どもが好きなわけではない。
でも、迷子を放っとけないのは、色んなことを自分に置き換えて想像してしまうから。

僕にも子どもがいるから、親の心配はとても良くわかる。
そして、一番大きいのは、僕がどこかの子どもに何かおせっかいすることで、僕の子どもたちにも優しくしてくれる大人が接してくれるといいなと思う。
幸せが巡っていくことを夢見ているのかもしれない。

自転車の鍵を無くして自転車を引きずってる子を自転車と一緒に車に乗せたり(今はちょっと怖がられるかもしれない・・)、コンビニで数円足りなくて二つのお菓子の究極の選択を迫られている子どもに数円出してやったり。

自分の子どもがよくしてもらうと嬉しい。
だから、僕も困ってる子どもに出会えばよくしてやりたいと思う。
ただそれだけのおせっかいであり、世界全体でのお互いさまだと思ってる。

想像力がひどいかもしれないけど、それで誰かが幸せになればいいと信じている。

寄稿者について

合同会社INCUVACEOhisataka_i
運営会社であるごこちえ[合同会社INCUVA]の経営者です。
日本の未来を明るく豊かにするため、当サイトに取り組んでいます。
プライベートでは、離婚歴あり子ども3人で離婚してもう10年以上になるので、子育てや家庭について語るな!と怒られるかもしれません。
しかし、幸せなことに元妻や子どもたちとはとても円満で、コミュニケーションも取れています。
少し離れた立場から客観的に見た子どもたちやお母さんを見てきたので、きっとお役に立つことがあるはずです。

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