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食の原点にかえる話〜穀物について〜

約 4 分
食の原点にかえる話〜穀物について〜

このシリーズは、私が師事している荒木由起子先生のお話をまとめたものです。お子さんをお持ちのお母様にぜひ知っていただきたい「食の原点」について、お伝えしていきます。ここで提案しているものは非常にシンプルです。引き算の快適さ、身軽さを知っていただきたいと思います。

 穀物をしっかり摂りましょう

現代の日本では、食べ過ぎと言われる一方で、必要な栄養素が不足していることが多く、身体の成長だけでなく心も不安定になりがちと懸念されています。

その原因の一つとして、主食が白米や小麦粉など精製されたものになった事が考えられます。さらに、炭水化物制限、糖質制限といった糖尿病の治療食が一般の人にも話題となり、制限食が必要でない方までも穀類を制限していることが少なくありません。

日本では昔から神棚にお供えするものは、米、塩、水であるように、日本人にとってお米は非常に大切なもの。ただし、白米でなく、玄米や雑穀を混ぜ込んだものです。

 玄米と白米の違い

お米は稲という食物の種です。実ったときに包んでいるもみ殻を外したのが玄米です。さらに玄米から果皮や種皮などぬかを取り除いたものが胚芽米、そこから胚芽まで取り除いたものが白米なのです。

白米には芽の部分がないので発芽できません。玄米はお水に浸しておくと芽が出てきます。発芽力を持った玄米は生命力があるという状態で、酵素もたくさん含んでいます。たんぱく質、脂質のほか、食物繊維、鉄分、ビタミンB1なども豊富です。また難溶性の食物繊維が多く、解毒力が高いのも大きな特徴です。

 雑穀のこと

玄米がいいとは言え、その人の今のステージやライフスタイル、体質的な観点からみて、受入れられない場合もあります。何よりお料理するのに白米よりも時間がかかります。そこで、もう一つの提案が、白米や胚芽米に雑穀を2割以上入れることです。雑穀にはタンパク質が非常に多く、例えば、ひえのたんぱく質は玄米の1.25倍、カルシウムと鉄は約3倍となります。たんぱく質1に対して炭水化物が7の割合で含まれています。私たちがタンパク質1を消化するには、炭水化物7が必要なのですが、雑穀にはこの割合で双方が含まれているため、たんぱく質の吸収がよいのです。しかも雑穀のタンパク質は必須アミノ酸のすべてが揃った消化の良い植物性たんぱく質です。その他、ミネラルやビタミンも豊富です。

もともと雑穀はいねが育ちにくい場所でも育つ生命力たくましいもの。免疫力も抗酸化成分も豊富です。玄米と同じく難溶性の食物繊維を含んでおり、私たちが喜んで食べると、腸の働きが活発になります。

まとめ

たくさんの品数を用意するのではなく、こうした栄養価の高い穀物をしっかり食べることで、必要な栄養素を十分とることができます。まずは、1食のうち、5割以上の未精製穀物を目安に取り入れてみてはどうでしょうか。

荒木由起子先生について

Naturalという「英語×食×平和なポジティブ思考を学ぶ」をテーマにした塾を運営しています。

その活動のひとつに「食塾」があります。お料理を参加者のみなさんと一緒にしながら、本質的な食を学ぶ活動です。お肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品を禁止するような食事ではありません。ただ事実を学び、バランスのとり方を学んでいく中で、一人一人の「選択力」を高めていくことに主眼が置かれています

 お問い合わせ

荒木由起子先生:080-4245-7690

HPやFBは、よりアナログなライフスタイルやつながりを求めて自主閉鎖しました。お電話でお問い合わせください。

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