絵本専門士の優有(ゆうゆう)です。
絵本を読んであげると、読み終える前にお子さんがページをめくってしまう、なんてよく聞く話です。頭の端でちらっと思ってしまうイラッ、の切り替え方を紹介します。
絵本はきちんと最初から順番に読まなくてはならない?
幼児以上であれば内容を順番に楽しむことができるのですが、まだ思いをコントロールできない幼い子は待つことが難しそう。絵本を前にすると、読む側もどうしても読む方に意識が取られがちですし、途中でめくられると「せっかく読んであげているのにー!」と思ってしまうこともあるのでは。
そんな時は、意識を絵本からお子さんへ向けてみてください。早く次が見たい、読んでもらうそのものが嬉しい、めくること自体を楽しんでいる、など、今のお子さんの様子が見えるはず。イラッとする気持ちも忘れて、お子さんの興味の方向を知ったり、少し前にはできなかった成長を感じたりするかもしれません。
「読む」より大切なのは「関わる」こと
親子の読み聞かせはコミュニケーションの場でもあります。特にまだ幼い乳児のお子さんへの読み聞かせについて、意識を向ける割合は「子ども」と「絵本」であれば、5対5以上で。できれば7対3とか8対2くらい子どもへ多く意識を向けることをおすすめします。どんな所で笑うのか、絵に反応しているのか言葉の音の響きなのか。1冊の絵本の中でも、感じることはたくさんあるはず。お子さんが心動くところを見つけるたび、丁寧に受け止めていく。お子さんとのコミュニケーションを大切にしていきたいですね。
とことん子どもファーストの読み聞かせの場は、心地よい親子の時間となることでしょう。
読み聞かせは毎日のコミニケションのひとつ
育読み聞かせは良いとよく聞くけれど、児中は他にもやることが本当にたくさん! その上家事も仕事もな毎日。読み聞かせを「やらなくてはいけないこと」と重荷になってはいませんか。読み聞かせが仕事になっていませんか。
もちろん、読み聞かせの習慣は大切なことですが、まずは読み手側が楽しめる取り組みにすること。
絵本を読まなければ! と思いそうになったら、一度絵本から目を離してお子さんを見てみてください。
私たちが会話するように、お子さんとスキンシップをするように。絵本の読み聞かせが、日常の楽しいコミニケーションのひとつになりますように。
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